子供たちの小麦・小麦粉コーナー

高校生等の活動報告

 平成17年度・第43回:高校生による食生活改善研究活動「I & You食生活」の取組み
−包丁の先から健康と食の文化をうみ育てよう−

 この催しは、(社)栄養改善普及会が主催し、文部科学省・農林水産省・全国家庭科教育協会の後援により、毎年度行なわれている事業で、高校生が行う研究活動です。
  この事業(研究課題数:小麦粉等の7つ、1研究課題1校)の実施方法は、全国の高等学校へ参加を呼びかけ、各都道府県の教育委員会からの推薦もいただき、最終的に1研究課題1グループ校の研究推進校を決定し、そのグループ学校に研究活動を行っていただき、後日、東京で研究成果を発表していただくものです。

「小麦粉について」の研究活動で、

「神奈川県立弥栄西・弥栄東高等学校」は、
主題 小麦粉「flour 小麦粉で花をさかせよう」で
栄えある「奨励賞」を受賞!!


この両校は、この取組みを設定した理由として、

現在、私たちの食生活の中には、菓子類、麺、パン類など小麦粉から作られた食品が数多くあります。また、小麦粉には衣やつなぎなどとしての用途もあります。このような様々な用途をもち、たいへん身近な食品となっている小麦粉ですが、小麦粉の生産過程や、小麦粉を使った食品の加工過程などについて私たちがまだよく知らない部分もたくさんあります。まずは、小麦粉の様々な食べ方等について研究していきたいと思います。さらに、小麦粉は現在輸入に頼る部分が多いという現状を踏まえ、小麦の生産状況についても調べてみたいと思います。としています。

なお、調査・研究・普及活動の内容は次のとおりです。

実態調査
(1) 小麦粉、食生活に関するアンケート調査の実施
食生活の変化から日常的に小麦粉料理を食べる機会が増えているいま、どんな知識を持ってどれくらい食べられているのかを弥栄高一年生を対象に調査

☆ 小麦粉料理を食べるのは主にいつかの質問に対して、
   「朝」47%、「夜」33%、「昼」19%で高校生の弁当はご飯が多くパン等は少ない

☆小麦粉の栄養についてよく知っているかの質問に対して、
   「はい」9%、頻繁に食べていても栄養価を意識して食べている人は僅かだった

☆小麦の自給率はどのくらいかとの質問に対して、
   「10%」と回答した人が17%と1番多く、ある程度は現状を把握されていましたが、
   「80%以上」という人も10%あった

☆小麦粉といえばどこの国のイメージかとの質問に対して、
   「アメリカ」が57%でしたが、「日本」と回答した人が12%で第3位に入っていることから、
   小麦粉料理に身近なイメージを持っていることがわかった

(2)

市場調査

学校周辺のスーパーで小麦粉の種類、量、価格そして店の工夫や売れ筋などを調査

ア)国産ものは外国産のものの約2倍の価格、産地は栃木県産のものが目立っていた、価格は同じ小麦粉であっても店によって百円ほど差があった、どの店でも有名なブランドや価格が一番安い商品が良く売れていることがわかった、また、店では売れている商品、売りたい商品を棚の一番下に置く工夫がされていることが各店の共通であった 最近は、特定の調理用に調合された粉など種類やメーカーも様々な商品があり、小麦粉の性質をよく知り、適したものを選ぶ知識が必要だと思った

  

研究活動

 ☆小麦粉に関する学習
   小麦粉の特徴や歴史、栄養価、製粉過程、小麦粉を原料とした食品、
   小麦粉の料理方法等については文献やインターネットにより学習

 ☆小麦粉料理の理解を深める
   調理実習を行い、小麦粉の特性と調理に関する理解を深めた
  • うどん・ケーキ・アイデア料理  −小麦粉料理の多様性を追求−
  • モチモチホットケーキ
  • 爆発ジャガイモコロッケ
  • もっちりおやき風
  • マッシュポテトとトマトのグラタン

 ☆ 世界の小麦粉料理 −中国の水餃子−


☆ 小麦粉の郷土料理  −相模原のとっちゃなげ−


普及活動
   (1) 校内での普及活動
       文化祭(弥栄祭)での展示発表等、アイディア料理の試作会等

   (2) 交流活動
    ☆小学生を招いての小麦粉料理教室 −小学6年生の家庭科の授業との
     交流学習(うどん作り、小麦粉の性質や特徴についての学習)
    ☆中学生の特別授業  −中学2年生を対象に、小麦粉グルテンを取り出す
     比較試験と麩を使った調理実習−


まとめ(概要)
 今回の研究では、調べているうちに一つ一つ驚きと発見がありました。
 市場調査や文献等による学習では小麦粉の奥の深さや、私たちの食生活における重要性を再認識しました。小麦粉は様々な他の食材と合わせることができる食材で、手作りを進め工夫を重ねることにより、栄養改善への可能性も無限に広がることを実感しました。


*今までに、掲載したものは「メニューリスト」の「バックナンバー」の項目に入っていますので、ご覧ください。