子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)

 暑い夏を迎え、つる〜っと冷たいそうめんが恋しくなってきました。そうめんは、わが国の「めん」のなかでも、もっとも古い伝統食品です。見た目にも涼しそうで、小麦粉食品としての栄養も豊かな、そうめんについてのお話を─。

 夏の味 そうめん 毎日小学生新聞掲載

 めんの歴史は中国から始まりました。そのなかでもっとも古いのが、そうめんなのです。
 中国から伝わったお菓子の一種「索餅」が「索麺」になり、日本のそうめんになったと言われています。
 そうめんは漢字で「素麺」と書きますが、これは「索麺」の索の字 をくずして「素」となったといわれることからも、そのことがうなずけます。「索」という字は、「手でたぐりよせて延ばす」という意味です。
 そうめんは、奈良時代には伝わり、室町時代に普及しました。これに対して、うどん・そばが本格的に普及したのは江戸時代ですから、そうめんのほうが古いことになります。
 そうめんには、手延べそうめんがあります。
 手延べそうめんは、小麦粉に塩を加えた水をそそぎ、冬の早朝に円盤のようにし、さらにこれを太いひも状に切り、食用植物油をぬっておけに入れ、しばらくねかせます。
 このひも状のものを、さらに食用植物油をぬりながらヨリをかけて延ばし、干場に出し、上下に引き延ばしながら日光にほし、乾燥させたのち、一定の長さに切ってできあがります。
 有名なのは、奈良の「三輪そうめん」、兵庫の「揖保の糸」ですが、大阪の河内そうめん、淡路島のそうめん、小豆島のそうめん、などもよく知られています。
 手延べそうめんは、機械で作るものとちがい、手がかかっています。
 手作りのその伝統のおいしさには、それなりの理由があります。
 よい小麦粉に、よい水、また、涼しそうな真っ白な表面のツヤと、のどごしのさわやかさがそうめんの命です。

一口メモ:「乾めんデー」
そうめんは、奈良時代に中国から伝えられたが、その後、毎年7月7日に宮中にそうめんを奉納するようになった。そのいわれをとって、毎月7月7日を「乾めんデー」と定めている。

 

 


 そうめんを上手にゆでるには─1人分めん100グラム(2把)に対して、水1リットルが目安です。
(1)大きめのなべで沸騰した湯のなかにパラパラといれる。(2)再び沸騰したら、ふきこぼれないように弱火で1分30秒〜2分が標準です。(3)ゆであがれば、すばやくザルにとり、清水に移してよくもみ洗いをしてください。
 薬味にはひねショウガ、ミョウガ、ネギなどをどうぞ。
 このようにしておいしくいただけば、小麦粉のおもな栄養である、でんぷんやビタミンやミネラルなどがからだに吸収され、エネルギーとなります。
 のどごしおいしくいただける夏にふさわしいこの食品は、夏バテにもよいことが分かります。
 そうめんに似ているものに、冷や麦があります。これもそうめんの1種で、そうめんより太く、うどんより細く、その名の通り、冷や水にさらし、氷片とともに鉢に入れて、つけ汁でいただきます。
 そうめんも冷やしそうめんが一般的ですが、煮たのを「にゅうめん」と言います。「にゅうめん」のファンも多いのですが、でもやっぱり夏は冷やしそうめんですね!

*今までに、掲載したものは「メニューリスト」のバックナンバーの項目に入っていますので、ご覧ください。