子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)

 小麦粉食品のなかでももっとも日本的な味の代表といえば、そうめんでしょう。とくに夏の暑いときにいただく味はまたかくべつですね。また、そうめんといえば「手延(の)べそうめん」が有名です。なぜそう呼ぶのでしょう。のどごしさわやかなお話を。

 暑い夏に日本の伝統の味 手延べそうめん

 うどんもそうめんも、ともに中国から伝えられました。奈良時代に唐からきた「むぎなわ」「こんとん」とよばれるお菓子が、うどんとそうめんになったといわれています。
  「手延べそうめん」という呼び名は、その作り方からきています。
  ではいったい、あの細くてつやのある手延べそうめんはどのようにして作られるのでしょうか。
  まず小麦粉に塩を加えた水をそそぎ、よくこねて、一晩おきます。それを、めん棒でのばし、円盤のかたちにします。
  さらにこれを太いひも状に切り、植物油をぬってオケに入れ、しばらくねかします。
  そしてこのひも状のものをさらに植物油をぬりながらヨリをかけてのばし、わくにかけて干場(ほしば)に出し、上下にひきのばしながら日光にほし、かんそうさせたのち、一定の長さにきっていくのです。
  このような作業を手でおこなうため、「手延べそうめん」というわけです。 手延べそうめんでもっとも有名なのは奈良の三輪(みわ)そうめんですが、兵庫の揖保(いぼ)の糸も有名です。
 このほか、淡路島のそうめん、大阪の河内そうめん、小豆島のそうめん、愛媛の五色そうめんなどもよく知られています。
  手延べそうめんは、できたてのものより、梅雨の時期を経過したもののほうが味がよいといわれています。

 


  よい小麦粉に、よい水が手延べそうめんの命ですが、たんねんに人の手で作られるところは、まさに日本の伝統の味といえましょう。
  とかく食欲がなくなりがちな夏に、のどごしのさわやかな手延べそうめんを食べるのは、昔からの日本人のみごとな知恵でもあります。
  薬味(やくみ)にはカラシとミョウガ、ネギがあいます。
  そうやっておいしくいただけば、小麦粉のおもな栄養であるでんぷんやビタミン、ミネラルなどが、きみたちのからだに吸収され、エネルギーとなり、元気いっぱいにしてくれることでしょう。

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