子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)


小麦粉食品で健康なからだづくり
学校と小麦粉料理 小麦粉は生かされている
小麦粉から学ぶ郷土

 ふるさとには、おいしい料理、なつかしい味がたくさんあります。小麦粉は、そのためにはなくてはならない材料です。
 いま全国の学校では、身近な郷土の「食」や食の生まれる土地を知ろうと、小麦粉を手にとった学びがいろいろ行なわれているんだ。


はじめて知った3種類の小麦粉の使い方
三重県亀山市立神辺小学校
 

 三重県亀山市は旧東海道に沿った町で、江戸時代には宿場町として栄えました。コメ、ムギ、茶などを生産している農業地区です。そこにある市立神辺小学校(児童数129人)の5年生22人は今年度「手作り麦パン」に挑み、栽培だけでなく粉の性質にまで勉強を広げました。
 学校には体育館わきに約1アールの畑があります。1999年に、当時の4年生が初めて麦のタネをまきました。
 農家の人に教えてもらって刈り取り、近くの製粉工場で粉にします。収穫祭では昔この地方で作った「おにまんじゅう」にして地域の人と楽しく食べたりと、この数年、小麦粉は学校と住民とをつなぐかけ橋になっています。
 今年度の5年生は谷口良信先生らの指導で4年のときからタネまき、麦ふみ、肥料やりをしてきました。順調に伸びた穂を5年生になった昨年春に刈り、自らの手で脱穀するなど、麦のはだ触りを実感してきました。
 粉にするのは、神辺小の友達も一苦労だったようです。石うすで引いたのです。
 「重いよ!」「大変だ!」悲鳴が上がりましたが、うすから白い粉になって少しずつ出てきた時は、うれしそうでした。それをふるいにかけました。
 さて問題は、その粉でパンはできるのか。小麦粉は大きく分けて3種類あります。粘りのもとのグルテンの量が多い強力粉、少ない薄力粉、その中間の中力粉。
 実は小麦粉について学ぶ友達はたくさんいますが、粉の性質までを知る取り組みは、そう多いとはいえません。みんなは本で調べたり、自分たちで考えました。
 「パンは強力粉だって。これじゃあ粘りが足りないよ」。試しに焼いてみた結果、うまくふくらまないことから知ったのがこのことでした。薄力粉でホットケーキなどが焼けることは、作って食べ、おいしかったので自然と分かりました。
 そこで、家から強力粉を持ってきて再チャレンジ。お母さんたちに手伝ってもらって完成。パンは文化祭に出し、たこ焼きとミニホットケーキも作って4年生や6年生に味わってもらいました。もちろん評判は上々。
 「みなが意見を出し合い、チームワークの面白さを実感したのが一番の収穫でしょう」
谷口先生はこう話していました。
kanbe@kameyama-mie.jp

【粉の種類と主な使いみち】



九州で有名な「だご汁」に挑戦
佐賀県有明町立有明東小学校


 九州地方では、小麦粉を丸め、なべで煮た料理を「だんご汁」または「だご汁」といって、人々は長い間食べてきました。食料が足りなかった太平洋戦争中、全国の家庭でよく食べていた「すいとん」と似た郷土の味です。
 有明海はノリの産地として有名です。その海に面した佐賀県有明町の町立有明東小学校(児童数213人)で6年生44人がだご汁作りにチャレンジしました。
 食糧や農業について知りたいという意欲に、福岡食糧事務所武雄支所(武雄市)のスタッフが、学校へ来て「出前授業」をしてくれたのです。
 といっても、話は小麦の歴史や小麦粉として食卓へ届くまでと、広範囲です。1万年以上前に小麦を見つけた人類は、石でたたいたり、つぶして食べたのですが、それを実感するために木でたたいたり、石うすやコーヒー豆を細かくするコーヒーミルを自分で回して引いたりしました。また、小麦をつぶして粉状にしたものをふるいにかけたりもしました。まるで昔の粉屋さんです。「もっとサラサラにしなくては・・・」「むずかしいよ。指の間からこぼれるような粉にするのは大変だ」。さすがに小麦粉は工場で作るのが一番だと分かったようです。
 佐賀県は全国3位(平成14年度)の小麦の作付面積をもつ県で、取れた小麦は、農家から製粉工場のサイロへ運ばれ「原料タンク→原料精選機→調質タンク→ロール機(挽砕)→篩機(粉とふすまに分ける)→粉サイロ→再篩機→包装機」へと続く製粉ルートのあることも教えてもらいました。
 いよいよ、だご汁体験です。子ども6チームと先生チームに分かれ、地元で取れた小麦の粉を材料に、「だご汁」作りに挑戦しました。だごを好みの形や大きさにして、なべに入れていきます。
 「小麦粉には食物せんいがあり、食物せんいには便秘をふせいだり、大腸のガンや高血圧を予防するパワーもあるんだ」。優れた栄養食品という説明に、ウ〜ンと感心した声がもれました。
 1時間もすると、空腹にはたまらない良いにおいが家庭科室にあふれました。だご汁を口へ運んだときのみんなの満足したにこやかな顔、顔、顔。「ぼくはだんごをこねる役でした。上手にこねているとほめられて、とてもうれしかったです。家の人にも教えてあげました。初めて作ったけど、とても上手にできておいしかったです」。楽しい感想文が体験のすばらしさを物語っているようです。
 
http://www.saga-ed.go.jp/school/edq14201/ariakehigasi02.html

*** だご汁の作り方 ***
材料
【 作り方 】
(1) 水に塩を溶かして汁をつくる。
(2) 小麦粉へ汁を4〜5回に分けて入れて軽く混ぜる。まとまってきたらこね、だごを作る。
(3) 弱火で、かしわを軽くいため、水1400ccを入れ、わいたらアクを取る。
(4) 砂糖、塩、しょうゆの順に入れ味をととのえる。
(5) だごをうすくのばして入れ、しばらく煮たあと、ゴボウ、ニンジン、ダイコンを入れ、アクを取る。ネギを入れると味が引き立つ。

小麦粉


ゴボウ
ニンジン
ダイコン
かしわ

砂糖

しょうゆ

200g
2g
110cc(汁)
100g
中1本
1/3本
100g
1400cc
5g
5g
15cc

 

*今までに、掲載したものは「メニューリスト」のバックナンバーの項目に入っていますので、ご覧ください。