子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)


小麦粉食品で健康なからだづくり
学校と小麦粉料理 小麦粉は生かされている

はじめて知った 一銭洋食

 銭」は日本のお金の単位で、主に太平洋戦争の前まで使われていました。とくに昭和時代の初め、子どもたちはおこづかいとしてもらった一銭硬貨をにぎって駄菓子屋へ行き、お好み焼きを買って食べました。そのとき「洋食みたいだな」と言ったというのが、「一銭洋食」のおこりといわれています。つまり、「一銭洋食」は、みんなのおやつだったのですね。


小麦粉をボウルに溶くなど「やってみると楽しいよ」=船越小で



 「おじいちゃんやおばあちゃんが子どものころ食べていたんだって。どんなものか作ってみよう」。広島市立船越小(森重洋校長、児童六百十六人)の五年生百人が昨年十月、昔の暮らしやおやつをテーマにした総合学習の時間に挑戦しました。地元の船越町婦人会長、朝倉嘉枝さんら四人が「私らの小さいころの味だよ」とレシピを思い出し、家庭科室で指導してくれました。

〔材料(8枚分)〕

 小麦粉(薄力粉)120グラム/水260cc/削りぶし15グラム/とろろコンブ20グラム
 青ネギ7〜8本/ウスターソース適量

(1) 洗った青ネギを長さ7〜8ミリに切る(2)小麦粉に水を少しずつ混ぜ、生地を作る(3)油をひき熱したフライパンへ生地を入れ、薄く延ばし直径12〜13センチの丸形に焼く(4)削りぶし、とろろコンブ、青ネギを生地の上に均一に重ねる(5)その上へまた生地を適量かけ、ひっくり返して焼く(6)青ネギを置いた方にウスターソースをぬる(7)真ん中から半分に折り、上側にもウスターソースをぬる。

 みんな初めてなので、簡単にはいきません。包丁を使うのも、生地をひっくり返すのも一苦労。でも、プ〜ンと香りのよいこと。焼きたてのアツアツをほおばりました。あっさりしているのに、うま味や深みもあってヘルシーな料理です。
 「昔は食べ物が乏しかったと思うけど、おいしいおやつを考えたんだね」「初めて作ってみて、すごくおいしかった」。みんな胸をおどらせました。
 この一銭洋食から昭和二十五年ごろ、すいたおなかを満たす食べ物として、広島風のお好み焼きが登場しました。配給される小麦粉の生地に地元のキャベツ、ネギなどをのせた「野菜焼き」でした。昭和三十年代には肉、卵、焼きそばめんなどを加えた、いまのお好み焼きに近いものになっていきました。このことから、小麦粉は他のさまざまな食材とよく合う食べ物だということがわかります。
 船越小の児童は、この二学期にも一銭洋食作りを楽しむそうです。(広島市立船越小学校で検索するとホームページにアクセスできます)

* 薄力粉・・・・小麦粉は、大きく分けて強力粉、中力粉、薄力粉と3種類あるが、薄力粉はこねた時の粘り気のもとになるたん白質(グルテン)の量が少ない小麦粉で、てんぷらやケーキなどに向いている。

協賛 (財)製粉振興会
企画・制作 毎日新聞学生新聞本部



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