子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)


小麦粉食品で健康なからだづくり
学校と小麦粉料理 小麦粉は生かされている

小麦粉が結ぶ郷土の心

 みなさんが住む土地には、小麦粉に関係したいろいろな歴史や食べ物があるはずです。
 小学校では今、それをテーマに、さまざまな総合学習が行われています。しかも、おじいさん、おばあさんの手をかりながら。小麦粉は地域の人々を結んでいます。
 静岡県と岩手県の友だちの活動からそうした例を紹介しましょう。

 


江川太郎左衛門にちなんで

静岡県韮山町立南小学校
http://www.nirayama.com/~nira_minami/index.html

「クッキーうまく焼けるかな」

「どれ、まぁ、小麦まんじゅう、うまく丸まってるよ」

 「いくさになったら、のんびりご飯などたいていられぬ。パンがよい」
外国の黒船が次々と日本へやって来た江戸時代の終わりごろ、幕府は伊豆の代官だった江川太郎左衛門にパン焼きを命じました。非常食です。パン焼きがまは1842年、彼の家のあった静岡県田方郡韮山町に造られ、国産パンの第1号ができあがりました。
 それにちなみ、地元の韮山町立南小学校(西井伸美校長、児童数463人)では、3年生が7年前から小麦粉学習を続けています。といっても小麦の栽培から着手する本格的な学びです。
 今年の3年生も、2年生の2学期に作業を始めました。学校のそばに借りている畑の「きらら農園」に、お年寄りに教えてもらいながらタネをまいたのは、ちょうど2年前の11月。冬には麦踏みをしました。
 そして3年生になった昨年の春。「麦の土よせにいきました。まえ、麦踏みに行った時は、10cm〜15cmぐらいだったのに、きょう行ったら40cm〜50cmまでのびてました。すごくびっくりしました。麦の茎の先の方につぶつぶがいっぱいついていました」(4月11日の絵日記より)。伸びた麦が倒れないように土を寄せたのですが、穂の先が手にチクチク刺さったのです。6月には、かり取りました。
 一番の楽しみは、小麦粉を使っての調理です。昨年度よりもたくさん収穫できた小麦を、夏休みに近くの製粉工場で粉にしました。

育てた小麦をみんなで調理 
 まず老人会のみなさんといっしょに小麦まんじゅうにチャレンジ。なかなかまん丸にならず、個性的なおまんじゅうがたくさんありましたが、「1つたべたら、ほっぺたがおちそうになりました」(女子)。
 ホットケーキやクレープ(10月)、フライパンで焼くクッキー(11月)、蒸しパン(12月)も味わいました。「やいてひっくりかえすとき、じょうずにできなかったけど、とてもおもしろい形になった。ふわふわしておいしかった。おもったよりもおいしかった」(男子のホットケーキの感想)。みんな満足したようです。

【ホットケーキを作ろう!】(3年女子班のレシピから)
★ 材料(6人分) ▽小麦粉(薄力粉)480g▽牛乳450cc▽砂糖90グラム▽卵3個▽ベーキングパウダー大さじ4と2分の1▽油少々。
★ 作り方 (1)小麦粉、砂糖をふるいにかけ、ベーキングパウダーをあわせる
(2)ボールで牛乳と卵をかき混ぜる
(3)そこへ(1)を少しずつ入れて溶かす
(4)フライパンが温かくなったら油をひく
(5)フライパンへ(3)をおたまですくって入れる
(6)ブツブツと小さな穴ができたら裏返して約2分焼くとできあがり。

昔のおやつはどんな味
岩手県久慈市立大川目小学校

「さあ、みみっこもち、ゆでるよ」

「上手にできたよ」

 太平洋に面したリアス式海岸のきれいな岩手県久慈市。「海女とやきものとこはくのまち」の市立大川目小学校(佐々木加代子校長、児童数159人)。
 3年生は毎年、地区の大川目町老人クラブ連合会のお年寄りを招き、ふるさと学習を続けています。
 テーマは「昔のおやつって、どんな味だったの」。石うすなど古い道具も持って来てくれます。
 今年度は昨年11月、おからを使った「おからもち」と、キビと小麦粉を混ぜた「うきうきだんご」を作りました。この料理は両方とも、ゆでて作ります。

「みみっこもち」作りに挑戦
 5年生30人は小麦粉をメーンにした「みみっこもち」に挑みました。米内賢吉会長(77)から、「久慈地方の家々では、小昼(おやつの意味)に食べたんだよ」と教えてもらいながら、お年寄りといっしょに、細かく切ったクルミの実と黒砂糖とみそを混ぜていきます。さらに、小麦粉を湯でこね、生地づくり。児童は皮を広げました。
 「指の間にねばりつくね」
 それでも、適当な量の具を包みこみ、指でギョウザの皮のように封をし、熱湯で約5分ゆでればでき上がり。
 「耳の形に似ているから、みみっこもちなんだ」と少し賢くなりました。
 「さっぱりしていて、おいしいね」「家でもやってみよう」
 にぎやかな会話のなか、輪になって味わいました。
 このあと、竹とんぼ、お手玉などの昔の遊びもして、交流を深めました。3年生の担任の高橋泉教諭は「お年寄りは『それじゃあ、ダメ』 『こうしなさい』などとしかりません。『やってみるかい』とすすめてくれ、子どもが自分のペースでやるのを、いつまでも見守ってくれます。それが一番いいのです」
 大川目小のファクス=0194・63・1026

【みみっこもち】
★ 材料 小麦粉200グラム▽クルミみそあん(むきクルミ10グラム、黒砂糖30グラム、みそ少々)▽塩少々▽熱湯1カップ
★ 作り方 (1)小麦粉に塩を入れ、ふるいにかける
(2)熱湯をゆっくり注ぎ、4〜5本のはしでかき混ぜ、ポロポロになったらこねる
(3)だんごをちぎって直径10センチほどに丸く広げ、中にクルミみそあんを入れて半月状に形をつくり、口が開かないようにしっかりくくる
(4)たっぷりの熱湯の中へ静かに入れ、木べらで底の方からゆっくりかき混ぜて浮き上がるのを待つ
(5)浮いたらすぐ上げず、中が柔らかくなるまでしっかりゆでる。




*今までに、掲載したものは「メニューリスト」のバックナンバーの項目に入っていますので、ご覧ください。