子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)


小麦粉食品で健康なからだづくり
学校と小麦粉料理 小麦粉は生かされている

小麦粉を系統的に学ぼう

 世界で最も多くの人に食べられているものは何だろうか。答えは小麦だ。製粉されてパンなど主食の原料になったり、ケーキなどに加工されたり、さまざまに形を変え、多様な食べ方をされている。小麦をテーマに学習を進めている東京都町田市の和光中学校(森下一期校長、生徒数480人)を紹介します。


唐箕を使って収穫した小麦の殻を取り除く= 和光中で

 同校では10年前から毎年、2年の2学期から3年の2学期まで、技術科で小麦に関する授業を行っている。現在の3年生4クラスも、学校の畑(約200平方メートル)を昨秋耕し、冬に小麦の種をまいた。麦踏みなどを経て、「麦秋」の季節である今年6月に、約35キロの小麦を刈り取った。「春先は畑へ行くたびに小麦がグングン伸びていた」と生徒たちが驚くほど、順調に生育した。
 刈り取りに続く脱穀作業も、生徒たちは初体験。足踏み脱穀機で粒を落とし、唐箕(とうみ)という農具で粒と殻を分ける。粒は天日干しして、学校の冷蔵庫に保存。2学期になったら、六つの石うすでひいて小麦粉にし、パンを焼き、残った粒は製粉所で粉にしてもらう予定だ。
 小麦は栽培が比較的容易で、簡単に収穫できる。また、製粉すれば、うどん、スパゲティ、ラーメン、ギョーザ、ケーキ、パンなど、和洋中華さまざまな料理を作ることができる。人類の食文化、日常の食生活を学ぶことができる素材だ。同校での学習は、小麦粒の構造にまで及び、栄養分が主に胚乳(糖質、たんぱく質が主成分)に含まれていることなどを探る。また、粉にひくと、硬い外皮とやわらかい胚乳とに分けられることを学んだり、グルテンの働きなども調べる。
 小麦粉は、弾力に富むグルテニンと、粘着力が強くて伸びやすいグリアジンという2種類のたんぱく質を含んでいる。これを水でこねると、弾力性と粘着性を兼ね備えた小麦粉特有のグルテンが作られる。これがパンを膨らませたり、うどんやラーメンのシコシコした歯ざわりを生むもとになっている。
 生徒たちがこれまで作ってきたのは、うどんとパン。うどんの場合、一人ずつボールに100グラムの小麦粉を入れ、食塩水を加えてこね、これを寝かせてからめん棒で伸ばし、食べやすい太さに切って、ゆでる。「全部自分たちでやるから、一層おいしいし、普段食べているものの価値がわかるのです」と技術科の亀山俊平先生は言う。「自分たちが育てた小麦を粉にして、調理するのが楽しみ」と、生徒たちも張り切っている。

■ 和光中のホームページ
http://www.wako.ed.jp/j/

<小麦粉の種類によるグルテンの量と主な用途>
 強力粉=多い。パン、ギョーザの皮、ラーメン、ピザ。
 中力粉=中くらい。うどん、そうめん。
 薄力粉=少ない。ケーキ、菓子、てんぷらの衣。。
協賛(財)製粉振興会


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