子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)


小麦粉食品で健康なからだづくり
学校と小麦粉料理 小麦粉は生かされている

健康メニューで給食に登板

小麦粉はみんなの体のエネルギー源。学校給食でも小麦粉がたくさん使われており、歯ざわりのよいメニューばかりなので人気が高い。中でも、健康を考えた小麦粉料理の給食を実施している2校を紹介しよう。  
味にはうるさいぞ!
東京・私立駒込中学校
 http://www.komagome.ed.jp/
「うどん、おいしいな」  

 東京都文京区にある中高一貫教育の私立駒込中学校(末廣照純校長、生徒数311人)。創立80周年を記念し、この春建て直したばかりの校舎はピッカピカ だ。その1階の日当たりのよい一角にラウンジ「Kプラザ」がある。食堂を兼ね、約100人が座れる。ここでよく出るメニューのひとつが「肉うどん」。うどんに炒めた牛肉が入っている。「食べ盛りなので、ボリュームのあるものが人気です」とスタッフはいう。
 中学生がここでお昼を食べるのは土曜日や放課後のみ。平日は外部の委託業者による給食が提供されている。

和・洋・中で活躍
 保護者の希望などを受けて、給食が始まったのは12年前。てんぷら、スパゲティ、マカロニ、春巻き、ギョーザ、冷やし中華など、小麦粉を使った和・洋・中のメニューがバラエティー豊かに、バランスよく出されている。
 「“うどん系”と“丼系”がおいしい」と3年の原陽子さん(15)。時々登場するパスタも「大好き」だと言う。
 この日のメニューはたぬきうどんをメーンに、和風サラダ、太巻きずし、プリンとお茶。うどんは熱いだしを入れたおわんに各自がうどん玉を落とし、天かすを入れていただく。香ばしいだしのにおいが食欲をそそる。3年の宇都梅雪さん(14)は「お店に入って食べるような味」と絶賛する。

保護者も試食
 同校では生徒や保護者を対象にアンケートを行い、生徒の好物を把握している。その結果、人気が高かった肉料理、パスタ、カレーを多くメニューに取り込むようにしている。こうした努力のかいあって、毎学期、保護者らを招いて開いている給食の試食会=写真上右=では、いつも味、量ともに評判がいい。
 「うちの学校では授業でも小麦粉を使っている」と教頭の河合孝允先生は意外なことを教えてくれた。河合先生は以前、大手製粉会社の研究所に勤めていた。その時の知識を生かし、有機化合物の実験を行っているのだという。
 授業では小麦粉に含まれるグルテン(たんぱく質)、脂肪、糖(デンプン)の量を、試薬やフラスコ、バーナーなどを使って測定する。「グルテンの量が多いほど、粉に粘りが出ることをよく理解できる」と河合先生は言う。

小麦はグルテンというたんぱく質を含み、その量と質によって水でこねた時の歯ざわり(弾力性、粘り気)や、用途が変わってくる。グルテンの量の多い方から順に、強力粉(用途・パン、ギョーザの皮、中華めん、ピザなど)、中力粉(うどん、そうめんなど)、薄力粉(ケーキ、てんぷらなど)の3種類に分かれる。


「おいしい」笑顔が一番

埼玉・坂戸市立住吉中学校
 http://academic1.plala.or.jp/sumityu/
楽しく「いただきま〜す」 ▲みそラーメン、たこ焼き揚げ(右下) の給食。
キュウリの漬物、牛乳がついて、835キロカロリー 

 中学生の時期は成長期。保護者や先生たちが心配するのは、栄養のバランスだ。
埼玉県西部に位置する坂戸市の市立学校の給食は、各校で作る自校直営方式をとっている。生徒508人分を用意する市立住吉中(古賀征一校長)の調理室は、朝8時を過ぎると野菜など材料が届き、忙しくなる。
 小麦粉を利用したメニューは主に火曜と金曜に出る。小麦粉は県内産を使うことが多い。
 パン類、めん類、ご飯類とバリエーションを持たせている。スパゲティ(ミートソース、ペスカトーレ、和風たらこスパ、きのこスパ)、マカロニのクリーム煮、焼きそば(ソース焼きそば、五目あんかけそば)、煮込みうどん(味噌きしめん、けんちんうどん、すいとん)、たこ焼き揚げ・・・と、まるで街のお店のようなメニューが並ぶ。
すいとんは、これからの冬場に年2、3回は顔を出す定番だ。皮をこんがりキツネ色に仕上げる「たこ焼き揚げ」=レシピ参照=も、小麦粉がタコやネギの味と相まって、おいしい。給食主任の植草寛子先生は「たこ焼き揚げはカリッとした食感が人気です。おいしくなるよう、丁寧に調理しています」と胸を張る。

多様な食材でバランスよく
 小麦粉とともに使用する食材も多様だ。たとえば、ラーメンの具にはキクラゲ、ワカメなどを加え、中学生が不足しがちなカルシウム、鉄分、食物繊維を補っている。
 今年6月には「抹茶蒸しパン」を出した。角切りチーズ、抹茶、甘納豆を加えた蒸しパンだ。食後のアンケートで「好き」あるいは「普通」と答えた生徒は各学年73〜78%と好評だった。好き嫌いが多いといわれる中学生から、これだけ高い評価を受ける苦労は並大抵ではない。同中の栄養士、岸田いつさんは「喜んでもらうのが一番うれしい」と笑顔をみせる。
 10月には「長崎ちゃんぽん」が登場。「お代わり、ありますか」。活発に動く男子から次々に声が上がった。調理室へ食器を返しにきた生徒も「ごちそうさまでした」「おいしかったです」と満足そうだった。

 ■ たこ焼き揚げ(4人分)
材料
 ┌タコぶつ切り(1センチ角)
 │キャベツ
A │ネギ
 │ショウガ
 │塩
 └しょうゆ
B ┌小麦粉(薄力粉)
 └かたくり粉
 カツオ節(細削り)
 青のり
 中濃ソース
 揚げ油

80g
40g
20g
4g
0.4g
0.8g
44g
20g
4g
0.4g
24g
適量

 

【下準備】
 タコはゆでておく。キャベツ、ショウガはみじん切り、ネギは小口切りに。小麦粉とかたくり粉を合わせてふるっておく。

【 作り方 】
(1) ボウルにAの材料を混ぜ、その中にBの粉を入れてダマにならないように全体をよく混ぜる。
(2)(1)をスプーンですくって手でたこ焼きのような形に丸め、油で揚げる。
(3) 熱いうちにソースをかけ、あら熱がとれたら、カツオ節、青のりをふりかける。

協賛(財)製粉振興会


*今までに、掲載したものは「メニューリスト」のバックナンバーの項目に入っていますので、ご覧ください。