子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)


小麦粉食品で健康なからだづくり
学校と小麦粉料理 小麦粉は生かされている

自由研究生かしギョーザ作り

昨年11月、秋田市立秋田南中学校(佐藤栄司校長、生徒数643人)で、3年生の「総合的な学習の時間」の発表会が行われた。布谷将平君と金野拓真君は小麦粉についてまとめ、注目を集めた。

 


ギョーザを作る金野君(手前


うどんの生地をめん状にする布谷君(手前)

 
  同校では全生徒が自ら課題を設け、調べ学習に取り組んでいる。総合学習主任の畠山宏良先生によると、2人が小麦粉に興味を抱いたのは、2年生の時の実習がきっかけだった。布谷君は郷土料理の「稲庭うどん」などめん類を通して、金野君は中華料理から小麦粉に目を向け、今回の研究につながった。
 小麦栽培は1万年以上も前に始まったといわれる。粉食(穀類を粉にし、うどんやそば、パンなどに加工して食べること)として世界中に広がった足跡は、人類の食料の歴史そのもの。2人はインターネットで検索したり、学校の図書館で本を当たって、小麦粉について調べた。そこで小麦粉のことに詳しい製粉振興会(東京都中央区)を見つけ、同年5月の修学旅行で同事務所を訪ねた。製粉協会の研究所へも案内してもらった。今回の発表で2人は、そこで学んだ成果を発揮した。
 「小麦粉は大きく分けて3種類ある」と発表したのは布谷君。たんぱく質が多く、水で練るとグルテン(粘り気や弾力のもと)がたくさんできる硬質小麦粉が「強力粉」だ。歯応えが強く、パンや中華めん、ギョーザの皮、ピザに向いており、原料小麦の主な産地はアメリカ、カナダだ。
 たんぱく質の量が中くらいの中間質小麦粉は「中力粉」で、うどんなどに適している。日本では国内産やオーストラリア産の小麦の比率が高い。
 たんぱく質が一番少ない軟質小麦粉が「薄力粉」。ビスケットやケーキ、てんぷらなどに使われ、原料小麦はアメリカ産が多い。
 小麦粉は質のよい植物性のたんぱく質を多く含むが、必須アミノ酸(成長や生命維持に必要だが体内で合成されず食物から摂取しなければならないアミノ酸)のリジンは、他の穀類と同じように含有量が少なめ。布谷君はそのことにも言及し「肉類や卵、乳製品と一緒に食べることで互いに不足している栄養素を補い合いバランスのよい栄養が取れる」と報告。
 また、授業でのうどん作りから得た実感を踏まえ、稲庭うどんだけでなく、水沢うどん(群馬県)、伊勢うどん(三重県)、おじやうどん(大阪府)などの“うどん談義”まで盛り込んだ。
 一方、金野君は小麦粉と日本とのかかわりについて、パワーポイントを使ってスライドを示しながら述べた。「日本では約2000年前の弥生時代ごろから小麦を育てるようになった」と切り出し、コメを主食とする日本人の食生活においても、小麦粉の比率が次第に高まっていることを説明。
 生徒たちの興味を引いたのは、2人がチャレンジしたギョーザ作りの話だ。修学旅行の際、横浜中華街で食べたギョーザの味を再現しようと、学校の調理室で作ってみたのだ。「難しいと思っていたが、意外に簡単」と今野君が感想を述べると、「うらやましい」という声が上がった。
 小麦粉をテーマに、硬軟幅広い話題を取り上げた研究発表は、2人にも同級生たちにとっても、いい勉強の場となったに違いない。

秋田南中ホームページ
http://www.edu.city.akita.akita.jp/~akm-c/
協賛(財)製粉振興会


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