子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)


小麦粉食品で健康なからだづくり
学校と小麦粉料理 小麦粉は生かされている

お菓子の新商品は総合学習で

 小麦粉を使って、中学2年の仲良し女子5人組が総合学習の時間に、オリジナルのスナック菓子を作った。試売したところ大好評で、トントン拍子で立派な商品に――。なんと、山梨県鰍沢町の町立鰍沢中学校(雨宮俊夫校長、生徒数114人)で起きた本当の話だ。さっそく話を聞いてみた。



小麦粉を使い、いろいろ作りました=山梨県の鰍沢中学で

 
 
 協力してアイデアを実らせたのは、新3年生の齋木ちなみさん、小山内良子さん、青柳千花さん、石川彩乃さん、野中良子さんのチームだ。
 甲府盆地の一番南の端にある人口約4400人の静かな鰍沢町。その名物である郷土料理「みみ」を改良して「オリジナルのお菓子を作ろう」と、5人は2年生の時、研究を重ねた。
 といっても、一朝一夕にできたわけではない。
 鰍沢中は「鰍沢を考え・つくる・尽くす〜働く・稼ぐ」をテーマに、全学年が総合学習に取り組んでいる。齋木さんたちも1年生の時から土地の工芸品や食材、行事などを調べ、発表し合ってきた。昨年度は少人数のプロジェクトチームに分かれ、考えたことを具体的な形にするため知恵を絞り合った。
 「みみ」は小麦粉を水でよくこね、薄く伸ばし、1辺5センチ前後の正方形に切る。1辺の両端をつまんでくっつける。その格好が昔の農具の箕に似ているので、この名がついたという。ゴボウ、ニンジン、大根、里イモなどの野菜と一緒にだし汁で煮て、みそで味つけする。山梨県でよく食べる「ほうとう」の鰍沢バージョンである。
  5人のアイデアは――。薄力粉で作った「みみ」を一度冷凍する。それを自然に解凍した後、約4分間ゆで、さらにサラダ油で3分ほど揚げ、軽く塩を振る。最初は揚げすぎて焦げたり、生のまま揚げて固くなったりと悪戦苦闘だった。県内のパン屋さんから「ゆでてから揚げるとうまくいくよ」と教えてもらい、完成にこぎつけた。
 昨年11月、学習成果の発表会を校内で開いた。「ビールのつまみにいいようです」(学年主任の石井泉先生)と評判は上々。今年3月4日、「みみSalt」(100gで210円)の名で10袋を町営の交流センターで試売したところ「中学生ならではの発想だ」と高い評価を受けたため、すぐ本格的に販売を始めた。
 「生地作りは大変だった。いろいろな味をつけて、郷土料理のよさを残したい」と齋木さん。指導してきた担任の河澄美沙先生は「お金を稼ぐことの苦労や社会を知るきっかけになった」と話している。生徒たちは小麦の栽培も始めている。

(鰍沢中ホームページ http://www.kajikazawa-chu.ed.jp/

ことば
薄力粉
・・・・小麦粉を大きく分けると、入っているたんぱく質(グルテン)の量が多い順に「強力粉」「中力粉」「薄力粉」の3種類があります。たんぱく質は、こねた時に粘りけが出るもとになります。粘りの弱い薄力粉はケーキなどの菓子類やてんぷらに向いています。

協賛(財)製粉振興会


*今までに、掲載したものは「メニューリスト」のバックナンバーの項目に入っていますので、ご覧ください。