子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)


小麦粉食品で健康なからだづくり
学校と小麦粉料理 小麦粉は生かされている

製粉は自分たちで

小麦粉は世界でもっともよく食卓にのぼる主食のひとつです。食べ物の大切さ、料理する楽しさを体験するため、学校では小麦粉を使い、さまざまの学びがおこなわれています。その現場をいっしょに見ていきましょう。



「うまく回ってるぞ」。手を白くそめ、ドイツ製の電気製粉器で粉づくり=成蹊小で



  東京都武蔵野市にある私立成蹊小学校(岡崎忠彦校長、児童数七百十二人)には、教科のわくを取りはずし、はば広く学習する「こみち科」という授業があります。
  五年生から六年生の二年間をかけて、小麦粉をテーマにした勉強を、三年前から行っています。
  なぜ、小麦粉なのでしょうか。「同じ主食でも、小麦粉はお米とちがい、一度、粉にしてから調理します。食べるまでに加工という作業があることを知るには、適した教材」と、こみち科を担当する鈴木宏明先生は言います。
  「今日は小麦粉づくりだよ」。家庭科室にすわった六年生に、鈴木先生が声をかけました。
  五年生だった昨秋、学校近くの畑(広さ約1アール)に小麦の種をまきました。ひと冬をこしてのびた小麦を、六月に根元から刈り取り、穂だけ落としました。
  息を吹きかけたり、下じきであおいだりしてごみを飛ばし、旧家からゆずり受けた石うすにかけてみました。
  「うっ、重たい」。五回六回と回転させるうちに腕はつかれ、うすの間からこぼれてくる粉に、「まだ、これっぽっちだ」と、ため息がもれます。
  でも、同小には強い味方が。ドイツ製の家庭用電気製粉器。しかも三台。「ギューン」。小麦の粒を少しずつ入れると、中のセラミック製の石うすが自動的に小麦の粒をひき、粉になって流れ出てきます。
  カップ状のふるいにうつし、全粒粉100%の小麦粉ができあがり。小麦粉を主食とするヨーロッパらしい道具ですね。
  小麦粉は、店にならんでいるものに比べ、茶色がかっています。小麦の外皮に多いミネラルなどをふくむためで、最近では「全粒粉パン」として、人気が出てきた粉です。
  六年生四クラス(計百三十二人)で、十三キロの小麦から十キロの粉ができました。
  さて、何を作りましょうか。クラスで話し合って決めました。
  帰国児童の国際学級と東組は「クッキー」。クリーム状にしたバターにさとう、卵、牛乳、それに小麦粉を加え、オーブンで焼きました。
  西組と南組は「お好み焼き」にチャレンジです。だし汁に小麦粉をとき、野菜やサクラエビ、ばら肉といっしょに焼き上げました。
  「少しボソボソしているね」「香ばしいよ」。全粒粉らしい、いくぶんかたい歯ざわりに感想はさまざまでしたが、自分たちで種から育てた小麦粉の味は格別。みな大満足でした。

成蹊小ホームページ= http://www.seikei.ac.jp/elementary/index.html

協賛(財)製粉振興会


*今までに、掲載したものは「メニューリスト」のバックナンバーの項目に入っていますので、ご覧ください。