子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)


小麦粉食品で健康なからだづくり
学校と小麦粉料理 小麦粉は生かされている

食の学習はうどん打ちで

 埼玉県春日部市は江戸時代、江戸と日光を結ぶ日光街道の宿場町だった。うどんの産地でもあったこの町で学ぶ市立江戸川中学校(生徒146人)の生徒たちが、うどん打ちに挑戦した。



白衣姿の同好会メンバーの説明に熱心に耳を傾ける生徒たち



 「うどん打ちをやってみようか」。総合学習で地域について学ぶ1年生に昨年、清水芳子先生はこう提案してみた。
 春日部市には約24万人が暮らすが、郊外に出れば、田畑が目立つ。今でこそめっきり減ったが、地元の農家ではかつて小麦づくりが盛んで、うどんは特産品でもあった。「面白そうだね」。食の学習を兼ねて、うどん打ちにトライした。
 江戸川中の文化部は調理実習でこれまでドーナツ、お好み焼き、たこ焼き、クレープを作るなど小麦粉を使った調理実践に取り組んできた。しかし、校内でのうどん打ちは初めて。
 実は今の2年生が1年生だった昨年、職業体験の一環で、学校に近い大凧会館で、そば打ちを体験したことがある。その時、指導してくれた「そば同好会」に相談すると、「教えましょう」と二つ返事で快諾してくれた。
 そばは、そば粉だけではひものようにはつながらない。つなぎに小麦粉を混ぜながら練っていく。そば打ちの工程とは違うけれど、めん棒で生地を伸ばしたり、めんを細く切っていくなどコツは似ている。同好会メンバー4人は昨年2月、道具持参で学校の体育館に来てくれた。
 中力粉をこねる、踏む、熟成させて伸ばし、さらに薄く伸ばし、たたみ、切る、ゆでる。「食べるだけなら楽なのに」と言いながら、1年生48人の手は真っ白け。めんのこしを強くするため、ビニールに包んだ生地を踏み込むところで、生徒たちはびっくり。「これでいいのかな」「もっと踏むの?」「簡単と思っていたけど、手間がかかるんだ」と、グルテンの出す粘りに驚いた表情だった。
 並行して調理室では、つゆ作りを受け持った生徒たちが、やはり教えてもらいながら鶏肉でだしをとり、つゆを仕上げた。でき上がったうどんは「柔らかくも硬くもなく、いい感じ」(そば同好会)と、みな大喜びだった。
 一番の収穫は、このチャレンジが家庭にまで広がったことだろう。「終わってから、うどん打ちの道具を買いそろえた生徒がいましたよ。よほど楽しかったんですね」。清水先生は目を細めた。

○ 江戸川中ホームページ  http://academic1.plala.or.jp/edogawa/index.htm

協賛(財)製粉振興会




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