子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)


●交流は蒸しパン作りで
 
 学年の違う子ども同士が仲良く学ぶ―。こうした異学年交流は全国の学校に広がっています。兵庫県西宮市にある私立甲子園学院小学校(吉田光男校長、児童百六十人)では、その活動に小麦粉も一役買っています。



「小麦粉、うまく溶けるかな」と2年生たち



 甲子園学院小はお昼を一年と六年、二年と五年、三年と四年が一緒に食べたり、林間学校で共同活動するなど、異学年交流の長い足跡があります。
 今年一月、二年生二十九人と五年生二十八人が一緒に挑戦した「さつまいもの蒸しパン作り」も、その一つでした。
 二年生は生活科の授業で一年かけ、さつまいもを育てました。それを使い、二学期に一年生を招いて焼きいも作りの「収穫祭」をしました。三学期は五年生と合同調理実習で「さつまいもの蒸しパン」を作ったのです。
 まず宮城麻美先生(二年担任)の小麦粉のお話から。小麦は一万年くらい前に人類が見つけ、六千年ほど前から粉にしてパン焼きが始まったことを学びました。当時は粉を水でこね、ただ焼いただけのようです。今のようにイースト菌を入れ、発酵させるのとはかなり違います。
 「さあ、さつまいもの皮をむくよ」。五年生の指導で多くの二年生が初めて包丁を握りました。緊張した顔つきです。
 「二年生に切らせてあげました。怖いので、ぞくぞくしました。でも誰もけがをした人はいなかったのでホッとしました。(二年生は)林間学校の時より切るのが上手になっていました」(五年の宮武恵理さん)と感心する一幕もありました。
 皮をむいたさつまいもは、さいの目切りにし、水につけておきます。卵、牛乳、サラダ油を混ぜて、そこへベーキングパウダーをミックスした薄力粉を加え、粉だまができないようによく溶いてからカップに分けます。さらにさつまいもを入れて、鍋で蒸します。十五分もすれば、ふっくらとできあがり。
 むろん、味は満点。「すごくおいしかった。家庭科がこんなにおもしろいとは思わなかった」と二年の井口駿佑君は喜びました。「今度は小麦粉でドーナツを作りたい」(五年の石崎寛大君)と目標も決まりました。「もし私が五年生になって、二年生と料理するなら、五年生が私に皮をむかせてくれたように、優しくしてあげたい」(二年の三木麻由さん)という感想も。一番の収穫は思いやりだったようです。

甲子園学院小学校のホームページ  http://www.koshiengakuin-e.ed.jp/

 



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