子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)


小麦を育て 粉にして調理する
 ビルや家が建ち並ぶ都心で、小麦を育て、うどんやパンを手作りする━━。ちょっと信じられないような実践を続けている東京都江東区立毛利小学校(山岸悦子校長、157人)を紹介しましょう。



小麦粉でうどんの生地をつくる3年生(現・4年生)たち



 子どもたちが世話をする毛利農園(約150u)は学校の隣にあります。緑豊かな都立猿江恩賜公園の一角を借りているのです。二年生は10月の生活科の時間に小麦をまき、12月ごろに麦踏みをします。三年に進み、麦が実る初夏の「麦秋」のころ、かまで刈り取り、そのあと、石うすで粉にして家庭科室で調理してきました。5年前からやっています。
 「丈夫な小麦を作るための麦踏みなどの体験と、食の大切さを知ってもらうことが狙い。給食の残りを肥料にする有機栽培なんです」。今年、二年生を担当している宮田京子先生が教えてくれました。
 種を埼玉県の農協からもらい、かまや石うすは自前で用意しました。栽培や調理の時は保護者や近所の人に手伝ってもらいます。四千〜五千年も前の古代エジプトで、人間は既にうすで小麦を粉にしていたことも授業で学びます。 「韓国、中国、フィリピン人の子弟がクラスにいて、食べ物について話すと、共通するのは小麦粉なんです。和・洋・中華と形は違いますが、小麦粉が使われている。とてもよい教材です」(宮田先生)
 三年生が作るものは、年によって違います。2004年はお好み焼き、05年はパン、06年はうどんでした。
 パンを焼いた今の五年生はこんな感想です。「外はカリカリ、中はフワフワ。とてもおいしかった」(関口奈央さん)、「石うすは重かったけど、努力したかいがあった」(山本直輝君)、「小麦粉がパン、クッキー、うどん、たこやきなどたくさんの材料になることが分かった」(唐笠まりなさん)、「昔はパンが貴重なものだったと分かりました。今度から大事に食べたい」(田沢宏樹君)。一人一人、「小麦新聞」にまとめました。
 昨年、うどんを打った四年生は━━。「麦を踏んでもすぐ立ったことに驚いた。粉はパフパフしていた」(鈴木友理香さん)、「コシがあって、おいしかった」(志尾嘉洋君)。みんな一生忘れない楽しい思い出を作ったようです。

毛利小ホームページ  http://www.koto.ed.jp/mouri-sho/




*今までに、掲載したものは「メニューリスト」のバックナンバーの項目に入っていますので、ご覧ください。