子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)


●種から育てた小麦粉学習

 小麦粉料理は世界で最も食卓に登場する主食です。和食はもちろん、洋食、中華などに使われています。学校でも、小麦粉を通した学びが繰り広げられています。楽しく料理を体験する学びの現場を訪ねましょう。



「よい色に焼けたね」と、うれしそうにのぞき込む姿も

 

 東海大学付属小学校(永井成昌校長、107人)は静岡市の清水港にほど近い所にあります。1学期の6月、2年生24人のにぎやかな声が調理実習室にあふれました。
 自分たちが育てた小麦を粉にしバターロールを焼いたのです。1年生だった昨年11月、学校近くの校外栽培園で種まきをした小麦です。
 小麦づくりの学習を1〜2年生に取り入れたのは1993年。前年までのパン工場見学ができなくなり「じゃあ自分たちで焼いてみよう」と始めました。食べ物のもととなる小麦を育て、加工し、食べる。それだけでなく麦わらやたい肥、残った粒は、学校で飼っているヤギやウサギの餌に・・・と、食と生命の循環を学ぶ「食農教育」です。
 今の2年生も昨年の種まきを手始めに、今年1月の大寒の日、「踏んでいいの」と心配そうに麦踏みをし、5月には、かまを手に麦刈りと脱穀をしました。「麦の先がチクチクする」と言いながら初めて収穫した麦は、学校の家庭用製粉機で粉にしました。
 小麦粉食品がバラエティーに富む秘密は、この「粉」にあります。小麦粉を水でこねると、小麦特有のたんぱく質グルテンが作られ、粘り気の強さによって、強力粉(パン、ギョーザ、ラーメン、ピザ)、中力粉(うどん)、薄力粉(ケーキ)と違いが出て、食感が変わってくるのです。小麦粉ならではの魅力です。なかでもパンは、発酵を経るおもしろさがあります。
 さて、調理実習室。料理指導の先生からレシピの説明を受けました。自分たちで作った粉に水を加え、ボウルの中でこねていきます。手につく生地玉に「大変だ」と困ったり、逆に「気持ちいい」と喜んだり。イースト菌を加えて寝かせると、生地は発酵して次第に膨らみ、「すごい!」とみな目を見張りました。
  オーブンで焼き上げ、扉を開けた瞬間広がる香りに「いいにおい!」。パンはもちろん、みんなの口へ運ばれました。指導した生活科担当の山本奈津子先生は「頑張ってここまできただけに味は格別。子どもたちの表情は生き生きしています」と話しました。


東海大付属小のホームページ  http://www.tokai.ed.jp/fuzoku-syo




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