子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)


 小中学校新聞(小麦粉は生かされている )
種から育てた小麦がうどんになった


 関東平野の西部に広がる武蔵野台地。その一角にある東京都小平市の市立小平第六小学校(若林彰校長、児童数570人)の3年生は、4年生の秋にかけてほぼ1年間、「小麦から食へ」と題して学ぶことが伝統になりつつあります。

                       
              フーフー言いながら回した石うす。「粉にひくって大変だね」
              と4年生=小平第六小



 総合的学習の時間を使ったこのプロジェクトは、8年前に始まり、いまも続いています。
 小平市は1960年代から宅地開発がすすみ、すっかり東京のベッドタウンに。でも、昔は農村地帯でした。水が十分なかったので水田よりも畑、とくに小麦づくりはさかんでした。江戸時代から冠婚葬祭のときはホウレンソウ、小松菜、インゲン、ナスなどを煮た野菜を具(糧)にし、うどんでもてなす風習が家々にあり、「糧うどん」と呼ばれました。その食文化を知り、自然を感じ、食に感謝するというのが勉強の目的です。
 作業は3年生の秋、学校近くに借りている農園での種まきからスタートします。寒い12月に麦ふみをします。根を強くするためです。「せっかく芽が出たのに」と言いながら、足で土を踏みます。
 4年生にあがって調べ学習も。栽培時期によって「春まき小麦」「秋まき小麦」、粒の硬さで「軟質小麦」「硬質小麦」など、さらにひいた粉に含まれているたんぱく質の量の多少をもとに「強力粉」(パン、ラーメン)、「中力粉」(うどん)、「薄力粉」(ケーキ)と用途にちがいのあることを知りました。
 カマでの刈り取り、脱穀、石うすを回して粉ひき、仕上げは2学期のうどん打ち。「うすが重いわりに粉はたくさんとれないね」と言いながら水で練っていきます。めん棒で伸ばし、足でふんだり。地域の人でつくる「小麦の会」メンバーの手ほどきを受け、包丁で生地を細長く切っていきました。うどんは各自持ち帰り、会の人にもらったレシピにあわせ家でゆでて食べました。
 活動は学校のホームページで発表されます。ネットワークを活用して人々の暮らしや活動を表現する「第15回マイタウンマップ・コンクール」(財団法人コンピュータ教育開発センター主催)で2009年、農林水産大臣賞に輝きました。今の6年生たちです。参加者の一人は「家で食べた。こしがあって好評でした。努力の分だけおいしかった」と感想文にまとめました。
 指導した柿崎洋一先生は「疑問を見つけ、調べ、体験と重ねていくことが育ちへつながる」と目を細めています。


▽小平第六小ホームページ
http://www.kodaira.ed.jp/06kodaira/

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