子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)


 小中学校新聞(小麦粉は生かされている )
製粉工場の見学で今度はラーメンづくりだ


 小麦は世界中のすべての大陸(南極をのぞく)で育ちます。むろん、日本中どこでも。ただし、国産のほとんどは、うどんに合う中間質小麦(中力粉)です。気候や地味などの影響といわれますが、北海道江別市の市立いずみ野小学校(佐藤栄悦校長、児童280人)の6年生が挑むのは、強力粉を使った手打ちラーメン。うどんづくりをする学校はたくさんありますが、ラーメン打ちは全国でも珍しいでしょうね。

                       
              粉づくりの説明を聞くいずみ野小6年生。
              「1日どのくらい出荷するのですか」といった質問も=江別製粉で
                     



 江別市は札幌市の東どなり、石狩平野のほぼ真ん中にあります。市内を石狩川が流れ、明治時代、屯田兵によって開拓されました。とにかく広い土地です。
 もともと北海道は気候に合った麦づくりが盛んです。とくに江別は「ハルユタカ」(硬質小麦)という強力粉の品種を作付けしていることで知られています。
 いわば特産品です。しかも、栽培から製粉、製めんまで一貫して市内で生産しているため、環境や地域の産業を知る格好の教材になっています。
 いずみ野小6年の63人が麦畑と工場を見学したのは1学期。前もって教室で新明千佳子、杉浦和貴先生が小麦について授業をし、畑で色づいた冬まきのハルユタカの穂にさわりながら、農家から栽培の苦労を聞きました。製めん所では小麦粉を水で練る体験も。
 小麦の特徴は一度粉にしてから食べることです。水で練るとグルテンというたんぱく質を形成し、パンに焼いてもスパゲティにしても、独特の歯ざわりと風味をかもし出すという説明に、子どもたちは「不思議だね」。実際に水を混ぜ、こねてみました。「どのくらいグルテンがあるかを手でさわって実感しました」(6年、鈴木美優可さん)。
 みなが驚くのは製粉工場です。日ごろは大きな建物を外から眺めていますが、中に入るのは初めてです。二個のローラーで小麦粒を割り、粉をふるいにかけ、次第に純度を高めていくのが近代製粉の技術です。ロール製粉機や、粉(胚乳)とふすま(外皮)、混ざりものをわける「ふるい機」などの工程を見学しました。機械の音に、「こんなふうにできるんだ」と目を見張ります。
 「小麦のにおいもただよってきました」(6年、渡辺美咲さん)。家や学校ではまず口をつかない豊かな表現も飛び出し、子どもたちの感性も広がっていきました。
 2学期には学校で、手打ちラーメンづくりをする計画です。どんな味になるか、楽しみですね。


▽野津原中部小ホームページ
http://www.ebetsu-city.ed.jp/izumino-s/

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