子供たちの小麦粉・小麦粉コーナー

小中学校新聞(体験学習編等)


 小中学校新聞(小麦粉は生かされている )
小麦粉も野菜もみんな手作り


 小麦粉から野菜まで、みんな“自家製”だ―。福岡県北九州市小倉南区の田園地帯にある市立市丸小学校(塩塚裕輔校長、児童数91人)の3年生16人は今年度、自分たちで収穫したこむぎを使い、ピザとうどんを作って味わいました。

                       
               めん棒でクルクル。うどんの生地が延びてきたよ=市丸小家庭科室
                     

 学校は緑豊かな北九州国定公園の台地のふもとにあります。環境教育の一環として、学年ごとに「学校園」と呼ばれる田畑で作物を栽培しています。3年生は、ふるさとの自然を知り、小麦粉のさまざまな食べ方を考えた人間の知恵を学ぼうと、総合的学習「小さなコックさん」に取り組みました。
 作業は2年生だった2010年秋、教務主任の井中卓生先生の指導で小麦の種まきから始まりました。年が明けた2011年1月に麦踏みをし、3年生の4月に草取り、そして初夏を迎えた6月、保護者らと刈り取り(収穫)に汗を流しました。小麦の成長とともに季節の変化を肌で感じました。7月には、みんなで脱穀し、製粉作業だけは近くの製粉所へ頼みました。
 「なにを作ろうか」。担任の千々和直子先生の問いかけに、子どもたちから「ピザを焼こう」「うどん、食べたい」と声が上がりました。日を分けて両方とも作ることにしました。
 まずはピザ。2学期に2年生と一緒に作りました。小麦粉を入れたボウルに水や食塩、砂糖を混ぜ、こねていきます。塩は小麦粉独特のたんぱく質「グルテン」を作る働きうながし、歯ごたえをよくします。さらにイースト菌を加えて平らに延ばし、発酵のため寝かせたあと、自分たちで作ったトマトのケチャップ、細切りにしたピーマンやベーコンを乗せてオーブンへ。
 木原愛花さんは「びっくりしたことは、(発酵の)ガスぬきをした時に(ピザの)生地がやわらかかったことです」と言い、川原聖さんは「(ピザの生地を)12cmの丸形に延ばすのがむずかしかったです。給食といっしょに食べました。おいしかったです」と感想を話しました。
 日をかえて、うどんも打ちました。具は春菊。汁作りは地域の食育専門家に助けてもらったのですが、実は春菊やピーマン、トマトも、3年生が農園で育てたもの。野菜まで手作りして小麦粉を調理する学校は、全国でもあまりありません。
 包丁を初めて本格的に使った子も少なくありませんでした。磯部明匡君は「うどんを作る時に気をつけたのは、包丁で手を切らないようにすることでした」と言います。みんな、頑張ったね。


▽市丸小ホームページ
http://www.kita9.ed.jp/ichimaru-e/

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