富山市立池多小学校
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「ほら、延びてきたぞ」と池多小の3,4年生たち
=富山県呉羽青少年自然の家 |
指導員の説明が始まりました。ここは富山県富山市の市街地にほど近い丘陵に建つ富山県呉羽青少年自然の家。そう遠くない市立池多小学校(相川仁校長)の3,4年生計10人がこの秋、宿泊学習(一泊)でチャレンジしたのです。
池多小は富山市の西の郊外にある児童数48人の小規模校。冬には近くの田尻池へシベリアから白鳥が飛来するなど、豊かな自然の中にあります。3,4年生は毎年、合同で宿泊学習を行い、活動の一つとして食事づくりを行ってきました。
うどんに使う小麦粉は、グルテンの量が中間の中力粉が向いており、国内で生産されている小麦の多くは、中力粉の原料になっています。
この中力粉を袋から出して、ボウルにあけ「これがうどんのもとなの」と、あちこちで不思議そうな顔が見られました。
少しずつぬるま湯を注ぎ、交代しながら手でこねていきます。指の間にこびりつき、「ベトベトするよ」と児童たち。それでも、しだいに固まり、一層力をこめ出しました。
丸い大きなだんご状にまとまってきたところで、今度は足で踏みました。めんに腰をつけるためです。そして、めん棒の登場です。生地に押し付け、コロコロ転がしていけば、生地はゆっくりと平らに延びていきます。こねる面倒と違い、こちらの作業は楽しそう。十分広がったところで、今度は大きな包丁で切っていきました。

「うまく切れたよ」=富山県呉羽青少年自然の家
「太さをそろえないといけないんだよ」。声を掛け合いながら、そろそろと動かしていきます。なにしろ、うどん打ちも、包丁を使うのも、初めてですから。でも、慎重に進めたことで意外と均一にそろいました。それを厨房でゆで、ネギや鳴門を添えて、「いただきま~す」。「おいしい!」と、歯応えのあるつるつるのめんを口に運ぶみんなの笑顔が語っていました。
「3,4、年生は何でもよく食べる元気な子どもたちです。こうして手間と時間をかけて初めて食卓にのること知ったのは貴重な体験でした」。担任の井林優子先生はこう話しています。
青少年自然の家での食事づくりは、うどん以外、季節によって焼きそば、ラーメン、流しそうめん、石窯によるピザやパン焼きなどのメニューもあります。ホームページで概要をみることができます。
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