小麦・小麦粉に係る話題

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フランスパンはおいしい
                       ひらの あさか


日本で最初のフランスパン

 明治の始め、キリスト教の解禁後、初のローマ法王の使者として、東京市小石川区の関口町にあったカトリック教会に赴いたペトロ・レイ神父。
 神父は孤児院の子どもたちに何か文化的な職業を身につけさせようと思案した結果、フランスパンの製造を思いつき、子どもたちの中から長尾鉀二(後の関口フランスパン職工長)を選び、彼をフランス領インドシナに修行に出し、本格的なフランスパンの製法を学ばせました。
 彼が修行を終え、日本に帰った明治21年(1888年)4月、教会の敷地内の小石川関口教会(現関口教会)に製パン部を創業。これが日本における初めての本格派フランスパンの製造と販売となりました。
 その後、大正3年(1914年)第一次世界大戦が始まり、孤児院に対する援助金が途絶え、パンの製造もままならなくなったため、当時教会の信者であった高世啓三(初代社長)が、一切を引き継いで関口町に新工場を建設し、関口フランスパンとして創業しました。


ブルスケッタ3種
 パーティのおつまみや前菜として親しまれている「ブルスケッタ」は、イタリア中部の郷土料理。その名は、ローマ地方の方言で「炭火であぶる」を意味するブルスカーレ(bruscare)が語源となっています。基本的なつくりかたは、バゲット(フランスパン)をお好みの厚さに切り、焼いてからにんにくをこすりつけ香りをつけて、トマトやチーズなど好みの具をのせていただきます。


 「かじきとトマトのブルスケッタ」
 かじきまぐろ、トマト、ピクルスは賽の目に切る。にんにくはみじん切りにする。鍋にオリーブオイルを低温で熱し、にんにくに火を通し、続いてかじき、トマト、ピクルスの順に火を通し、白ワイン、しょうゆ少々をふって味を調える。焼いたバゲットににんにくをすりこみ、かじきとトマトを上にのせる。ピクルスの甘さと酸味がトマトとマッチしておいしい。


 「パプリカとツナのタルタルサラダのブルスケッタ」
 パプリカ、玉ねぎ、らっきょう甘酢漬けはみじん切り、これをツナと合わせてレモンを絞り、マヨネーズ、粒マスタード、こしょうとしょうゆ少々を加える。これを薄めに切って焼いたバゲットににんにくをすりこみ、タルタルサラダを上にのせる。


 「アボガドとえびのブルスケッタ」
 
アボガドは種を外し皮をむいて賽の目に切り、レモンを絞りからませる。ゆでえびはざくっと切る。玉ねぎはみじん切りに。材料を合わせてアボガドをつぶして、クリームチーズをたしてさらに合わせて、塩とこしょう、あればアンチョビペーストで味を調え、焼いたバゲットににんにくをすりこみ、具材を上にのせる。


バゲットを使ったサラダ

 「いろいろ野菜のバゲットサラダ」
 バゲットは、食べやすい大きさに切り揃えて焼く。ベビーリーフ、グリーンカールなどお好みの青野菜とトマト、ゆでたいんげん、バゲットと合わせてシーザ-ドレッシングに好みでパルミジャーノチーズをすって入れ、まんべんなくかき混ぜていただく


 「きのことベーコン、ガーリックトーストサラダ」
 まずは、ガーリックトーストをつくる。バゲットは食べやすい大きさに切ってオーブンまたは、オーブントースターで軽く焼き、すりおろしたにんにくとオリーブオイルを合わせたものをバゲットに塗って再度焼く。ベーコンは細切り、しいたけ、エリンギ、しめじは食べやすい大きさに揃えておく。にんにくはみじん切りにして、フライパンにオリーブオイルをひいて高温にならないよう注意してにんにくを入れ、香りが出てきたら、ベーコンときのこ類を入れて火を通して、アンチョビペースト、しょうゆ、バルサミコ酢で味を調えて、ガーリックトーストとからませる。器にリーフレタスを敷いたところに具材を合わせて好みでミニトマトを半分に切ったものを合わせ、好みのドレッシングを加え、かき混ぜながらいただく。


フレンチトーストの真実

 フレンチトーストは、フランス語で「パンペルデュ(Pain perdu)」「パンの形を失ったもの」を意味するようです。
 残ったパンを使うので見た目には、美しくないかもしれませんが、あまりに身も蓋もないネーミングです。


 「パンペルデュ」
 乾いたバゲットは、牛乳と卵と砂糖を使った液にたっぷり浸してバターで焼くことによって、素朴で手軽なふわふわおやつにおいしく変身します。


 「ちょっぴりオトナのフレンチトースト」
 バゲットは少し厚めに切る。卵は溶いて、牛乳、砂糖、バニラエッセンス少々、ラム酒と合わせてバゲットをたっぷり浸して冷蔵庫でねかせる。フライパンに無塩バターを溶かして浸したバゲットの両面をきつね色に焼く。お皿に移して、好みで生クリームを泡立てて添え、バゲットには粉砂糖をふり、メイプルシロップをかけて、ラズベリーなどを添えてる。


 「コーヒーミルクのフレンチトースト」
 レギュラーコーヒーで入れたコーヒーに生クリーム、好みの甘さのグラニュー糖を入れたコーヒーミルクに溶き卵を合わせ、好みの厚さに切ったバゲットを浸す。フライパンに無塩バターを入れて弱い火で溶かし、バゲットを入れ中火にして両面を焼く。ココアパウダーと粉砂糖をふり、好みでバナナなどを添える。


 「ちょっと和風なフレンチトースト」
 卵は溶いて、砂糖とバニラエッセンス、隠し味にしょうゆを加えて、薄く切ったバゲットをこれに浸してから両面を焼く。器に移して上に黒蜜をかける。



 
  (食文家)
関口フランスパン 関口フランスパンの歴史


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