小麦・小麦粉に係る話題

小麦・小麦粉事情(国内編)


国内


<麦新品種緊急開発プロジェクトで育成された小麦新品種の概要>

農林水産省は、平成10年5月に策定した「新たな麦政策大綱」に基づき、平成11年度から「麦新品種緊急開発プロジェクト」を立ち上げ、新品種を育成しました。

平成11年度育成品種
品 種 名 育成場所 主な特徴
(小麦)
イワイノダイチ
九州沖縄農業研究センター* ・早播栽培で農林61号より1週間の早期収穫が可能である
・倒伏や縞萎縮病に強く、多収である
(小麦)
ニシノカオリ
九州沖縄農業研究センター* ・蛋白含量が高く、菓子パンやフランスパンに適する
・農林61号より3日早く収穫が可能である
(小麦)
あやひかり
作物研究所* ・低アミロースであるため、めんが滑らかで食感がよい
・農林61号より2〜5日早期収穫が可能である
(小麦)
キヌヒメ
長野県農事試験場
(指定試験地)
・シラネコムギより4日早熟で多収である
・穂発芽性が難で、雨による品質低下を防げる

平成12年度育成品種
品 種 名 育成場所 主な特徴
(小麦)
きたもえ
道立北見農業試験場
(指定試験地)
・小麦縞萎縮病、各種雪腐病、うどんこ病に強い
・穂発芽耐性が強く、粉色やめんの色、製粉性に優れる
(小麦)
はるひので
道立北見農業試験場
(指定試験地)
・春播小麦で、赤かび病抵抗性に優れる
・多収で、製パン適性が優れる
(小麦)
ネバリゴシ
東北農業研究センター* ・キタカミコムギより5日早熟、倒伏に強く、多収である
・うどんの粘弾性と滑らかさに優れ、食感がよい
(小麦)
きぬあずま
作物研究所* ・トヨホコムギより2日程度早熟である
・穂発芽耐性をもち、縞萎縮病や倒伏に強く、多収である

平成13年度育成品種
品 種 名 育成場所 主な特徴
(小麦)
ハルイブキ
東北農業研究センター* ・多収で、製パン適性が優れる
・ナンブコムギと同熟の早生で、耐病性に優れる
(小麦)
ユメセイキ
長野県農事試験場
(指定試験地)
・うどんの粘弾性と滑らかさに優れ、食感がよい
・穂発芽性は難で、稈長は短く、収量性に優れる

平成14年度育成品種
品 種 名 育成場所 主な特徴
(小麦)
タマイズミ
作物研究所 * ・粒が硬質で、原粒蛋白質含量が高い
・製粉歩留が高い
・成熟期が「農林61号」より2〜3日早い
・耐倒伏性がやや優れる
・醤油用、中華めん用に適する
(小麦)
ふくさやか
近畿中国四国農業研究センター * ・小麦粉の色相が優れ、製めん適正が高い
・早生である
・短桿で倒伏しにくい
(小麦)
ゆきちから
東北農業研究センター * ・本品種はパン用品種であり、優れた製パン性を示す
・早生で耐寒雪性が強い
・赤さび病、うどん粉病及び縞萎縮病に対して抵抗性である

平成15年度育成品種
品 種 名 育成場所 主な特徴
(小麦)
キタノカオリ
北海道農業研究センター * ・製パン適性が優れる秋まき小麦品種
・赤さび病、うどんこ病抵抗性が優れる
・耐倒伏性が優れる
(小麦)
フウセツ
長野県農事試験場
(指定試験地)
・粉色が明るい黄白色でゆで麺の官能評価が優れる
・多収で穂発芽性が難
・耐雪性が優れる
(小麦)
ミナミノカオリ
九州沖縄農業研究センター * ・温暖地、暖地に適するやや早生の硬質小麦品種
・短強稈で耐倒伏性に優れる
・製パン適性が良く、たん白質含量が高く醤油醸造用にも適する

平成16年度育成品種
品 種 名 育成場所 主な特徴
(小麦)
春のかがやき
群馬県農業技術センター
(指定試験他)
「農林61号」と比較して以下のような特徴がある
・出穂期で1週間、成熟期で5日間早い早生である
・穂長が短く、穂数が多く、多収である
・縞萎縮病抵抗性は強である
・製粉性、製めん性に優れる
ユメアサヒ 長野県農事試験場
(指定試験他)
標準品質「シラネコムギ」と比較して以下のような特徴がある
・出穂期、成熟期はほぼ同等の中生種である
・グルテンが強靱なパン用硬質小麦
・穂発芽性がやや難である


平成17年度育成品種
品 種 名 育成場所 主な特徴
(小麦)
うららもち
作物研究所 * ・もち性である
・「あけぼのもち」と比べ、収量性および製粉性が優れる
・もち性小麦をブレンドしたうどん、パン、カステラ、クレープ、和菓子など地域特産的な用途が考えられる
(小麦)
ふくほのか
近畿中国四国
農業研究センター *
・麺の食感(粘弾性)が優れ、製麺適性が高い
・製粉性(歩留、ミリングスコア)が優れる
・多収である
(小麦)
ハナマンテン
長野県農事試験場
(指定試験地)
・グルテンが強靭な中華めん用硬質小麦である
・穂発芽性が難である
・早生である

平成18年度育成品種
品 種 名 育成場所 主な特徴
(小麦)
もち姫
東北農業研究所パン用小麦
研究東北サブチーム *
・もち性である。
・「はつもち」より耐寒雪性がやや強く多収であり、製粉性や粉の色相が優れる。
・ケーキ等洋菓子やせんべいなどの和菓子、もち性を活かした地域特産物としての利用が考えられる。  
(小麦)
トワイズミ
九州沖縄農業研究センター筑後研究拠点 *   ・温暖地、暖地に適応する日本めん用小麦である。
・粒の外観品質が良い。
・赤かび病にやや強い。  
(小麦)
きたほなみ
北海道立北見農業試験場(指定試験地)  ・灰分が低く、製粉性に優れる。
・粉色及び茹でたうどんの色が優れ、製めん適性に優れる。
・多収である。 

平成19年度育成品種
品 種 名 育成場所 主な特徴
(小麦)
はるきらり
北海道立北見農業試験場(指定試験地)  ・穂発芽性が「難」でカビ毒汚染 が少ない春幡き品種。

(注) *は、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構である。


26年産民間流通麦に係る入札結果
平成26年産民間流通麦に係る入札が(社)全国米麦改良協会により第1回が10月16日、第2回が10月29日に、再入札を11月19日に実施された。そのうち小麦については、次のとおり28産地銘柄244,320トンが上場され、27産地銘柄188,240トンが落札された。

26年産民間流通小麦の落札価格  
単位:円/トン (日本めん用) (パン、中華めん用)
   
   
さぬきの夢2009 香川 71,165  
70,000





60,000




   
チクゴイズミ 福岡  65,428  
チクゴイズミ 佐賀 61,441  
  ミナミノカオリ福岡60,499
チクゴイズミ 大分  59,674 キタノカオリ北海道59,868
春よ恋 北海道 58,678 
農林61号 滋賀   57,547
55,000








50,000
ふくさやか  滋賀 53,713    
シロガネコムギ福岡 52,934  
農林61号 愛知   51,172
きぬあかり  愛知 50,118    
イワイノダイチ愛知 50,054  
はるきらり北海道49,795 








45,000
農林61号 岐阜   49,123
つるぴかり  群馬  48,887 ゆめちから北海道48,916
シロガネコムギ佐賀 48,420
きたほなみ北海道   47,556
シロガネコムギ兵庫 47,507
イワイノダイチ岐阜 46,711
   
さとのそら  群馬  44,379


40,000
   
さとのそら  埼玉 40,127
さとのそら  栃木 38,815  
ゆきちから 岩手36,385
シラネコムギ 宮城 35,253
 
さとのそら 茨城  31,668
    ゆきちから 山形




小麦の需要の状況

小麦については、パンやめん、菓子用など幅広い用途で消費されている。
このうち、国内産小麦は、日本めん用を中心に供給されているが、既に日本めん用小麦の約6割に国産小麦が使用されている状況に鑑みれば、新たにパン用や中華めん用として需要開拓が必要な状況にある。。

小麦の需要の状況(平成21年度)


(注)生産局「麦の生産をめぐる状況」(平成24年6月)資料


平成18年産小麦の主要品種別収穫量(全国)
(単位:円、トン)
品種別収穫量順位 品種・産地 作付面積 10a当たり収量 収穫量  
  全国割合 品種
小      麦 ha kg t % %
218,300 384 837,200 100.0 -
1 ホクシン 106,100 441 467,500 55.8 100.0
  北海道 106,100 441 467,500 55.8 100.0
   
2 農林61号 37,700 294 110,700 13.2 100.0
  埼玉 5,960 374 22,300 2.7 20.1
  群馬 4,900 408 20,000 2.4 18.1
  滋賀 4,970 264 13,100 1.6 11.8
  愛知 4,540 284 12,900 1.5 11.7
  茨城 5,670 217 12,300 1.5 11.1
   
3 シロガネコムギ 19,800 374 74,100 8.9 100.0
  福岡 6,680 419 28,000 3.3 37.8
  佐賀 7,350 371 27,300 3.3 36.8
  熊本 3,030 363 11,000 1.3 14.8
  兵庫 1,620 238 3,850 0.5 5.2
  長崎 570 358 2,040 0.2 2.8
   
4 チクゴイズミ 14,200 404 57,400 6.9 100.0
  福岡 6,310 433 27,300 3.3 47.6
  佐賀 3,690 428 15,800 1.9 27.5
  熊本 2,060 349 7,190 0.9 12.5
  大分 1,340 326 4,370 0.5 7.6
  長崎 390 310 1,210 0.1 2.1
   
5 春よ恋 8,590 305 26,200 3.1 100.0
  北海道 8,590 305 26,200 3.1 100.0
   
6 イワイノダイチ 2,090 380 8,010 1.0 100.0
  愛知 1,040 368 3,830 0.5 47.8
  栃木 591 447 2,640 0.3 33.0
  岐阜 338 314 1,060 0.1 13.2
   
7 シラネコムギ 2,300 346 7,960 1.0 100.0
  長野 958 449 4,300 0.5 54.0
  宮城 1,340 273 3,660 0.4 46.0
   
8 つるぴかり 1,540 486 7,480 0.9 100.0
  群馬 1,540 486 7,480 0.9 100.0
   
9 あやひかり 1,700 405 6,890 0.8 100.0
  三重 1,160 369 4,280 0.5 62.1
  埼玉 535 488 2,610 0.3 37.9
   
10 ニシホナミ 1,700 399 6,790 0.8 100.0
  福岡 1,700 399 6,790 0.8 100.0

1. 小麦については推計した品種別収穫量(算出方法の詳細は統計の仕様p17参照)を基に上位10品種については全国麦種別収穫量のおおむね80%を占めるまでの品種を掲載した。
  2. 品種ごとに掲載した道県は当該品種ごとに作付面積が200ha以上の道県とし、最大上位5位までとした。
  3. 資料:農林水産省「作物統計」による。

国内産麦の消費拡大取組事例

農林水産省総合食料局流通加工対策室

国内産麦の消費拡大取組事例
http://www.syokuryo.maff.go.jp/kasyoku/jirei/naibakutori.pdf

平成19年度 学校給食における国内産麦の利用状況(都道府県レベル)
http://www.syokuryo.maff.go.jp/kasyoku/gakkyu/gakkyuken.pdf

平成19年度 学校給食における国内産麦の利用状況(市町村レベル)
http://www.syokuryo.maff.go.jp/kasyoku/gakkyu/gakkyushi.pdf