小麦・小麦粉に係る話題

小麦粉・地域の食文化料理


*今までに、掲載したものは「メニューリスト」の「バックナンバー」の項目に入っていますので、ご覧ください。
 〇 茗荷おやき(けんびき焼き)

  岡山県は全国的に知られている水島工場地帯を抱える一大工業県であるとともに、中国四国地方における農業生産県でもあります。県北に位置する真庭市鹿田にある道の駅「醍醐の里」の加工場で「こねっこクラブ」の会員がパンを焼いています。「おかあさんの手づくりパン」の味を届けたくて、平成14年から始めました。かぼちゃ、さつまいも、ピオーネ、ゆず、米等この地域で収穫した農産物を生かしたパンづくりをしています。パンを素材の旬にあわせて約30種類提供していますが、新商品を考えていた時、思いついたのが子供のころよくおやつで食べていた「けんびき焼き」です。懐かしさと素朴さが受けて、初夏〜夏の定番商品となりつつあります。
  この地域では以前(戦後)、小麦の栽培をしていました。「けんびき焼き」は、6、7月の新しい小麦の収穫ができる頃、同じく収穫期を迎える蚕豆(=そら豆。夏豆とも言う)であんこ(餡)にしたものをいれ、茗荷の葉に包んで焼くことで香りを添える焼き菓子で、田舎の素朴なおやつでした。この「けんびき焼き」の「けんびき」とは「疲れ」という古語で、麦の取り入れから田植えと農繁期が続き、農作業の疲れを癒す代満てのおやつとして各家庭で作っていました。その当時、おかあさんが作ってくれるのをそばでわくわくしながら待って食べた思い出のある方々が、「けんびき焼き」を喜んでくださいます。今年の冬は、小麦の栽培にも挑戦を始めました。
  私たちの世代は今、この味を伝承していくことがとても意義深いこととしみじみ感じつつ焼いています。ぜひ、素朴な味をご賞味ください。

●材料(出来上がり7個分)

小麦粉
そら豆餡(小豆の餡でも良い)
ベーキングパウダー

100g
150g〜200g
4〜5g
1/2〜1個
約100cc


【 作り方 】
(1) 小麦粉にベーキングパウダーを混ぜる。
(2) 水、卵と小麦粉を合わせる。(ポタポタと落ちるくらい)
(3) フライパンを熱し油を引き2の生地をサジで流しいれる。(直径5cm程度の大きさ)
(4) 餡(約20〜30g)を平らにして乗せる。
(5) 餡の上に2の生地を半サジ程度かける。
(6) 焼き加減を見て裏返し押さえて両面を焼く。
(7) 茗荷の葉で包み軽く焼いて、茗荷の香りづけをする。

●栄養価(1個あたり換算)

エネルギー
たんぱく質
脂質
糖質

134kcal
5.4g
1.2g
25.0g

 
(西日本製粉協同組合)